ゴールデンウィークのダート
グレードレース3連戦、トリを飾るのは5月6日、園田7Rで行われる
兵庫チャンピオンシップ(1870m)。3歳馬同士の戦いに
JRA5頭、大井1頭、地元馬6頭の12頭が揃った。
園田競馬場は1周1051mの小回りコースに加えて、コーナーは
スパイラルカーブのため、3コーナーは緩やかに入れるが、4コーナーのカーブがキツく、直線の立ち上がりで外に大きく膨れやすい。そのため有利なのは、先行できる馬か、向正面早めからロングスパートをかけられるようなタイプの馬。
中心に推すのは
ダノンファラオ。勝った2戦とも逃げや2番手から後続を突き放して強い内容だった。初勝利は2着に1馬身1/4差、3着には大差をつけ、2勝目も4馬身差の完勝を収めている。父はアメリカ三冠馬アメリカンファラオとあって、期待はさらに高まる。
バーナードループは初戦こそ5番手からの競馬となったが、勝った2戦はともに2、3番手からの押し切り勝ち。外目の枠が当たったこともあり、ここは揉まれることなくポジションを取りに行くことができるだろう。ちなみに同じ
ロードカナロア産駒としては、園田ではジンギが活躍している。
サンデーミラージュはデビューからしばらくは芝を走って2、3着もあったが、ダート替わりで初勝利。スタートの一歩目で
バランスを崩して最後方になりながらも、向正面から徐々にポジションを上げ、直線でも脚を伸ばして勝利という内容だった。前走もゲート内で首を上下する仕草が見られたが、きちんとスタートを決めて3番手外からの勝利。ダートは2戦2勝と底を見せていない一方、
ディープインパクト産駒なので地方の深いダートがどうか。ただ、園田でも
ウインベントゥーラがA2(上から2番目のクラス)で勝利するなど、
ディープインパクト産駒の勝利がまったくないわけではない。
好スタートからスッと先手を取れる
マカオンブランは脚質的にとても魅力。逃げても控えても勝っているが、2勝はともに左回りの中京。右回りではまだ勝ち星がないだけに、園田コースを上手くこなせるかどうかだろう。
ヒルノマリブは初ダートとなるが、兄姉はダートでも勝ち星を挙げてきた。外枠のため砂を被らずレースを進められる可能性が高く、その点はプラスだろう。
大井から参戦の
ハルプモントは
JRAからの移籍初戦。
JRA時代は1勝馬で、道中は後方追走タイプなだけに、どうか。
そして最後に地元馬だが、今年は正直なところ小粒感が否めない。その理由の一つは、西
日本ダービーの創立や、楠賞が秋の3歳地方全国交流戦として復活したこと、地元3歳重賞の賞金増額などによって地元有力馬のローテーションが変わってきたことがあるように思う。ただ、昨年は
バンローズキングスが
兵庫チャンピオンシップでの経験を糧に兵庫ダービー馬へと登り詰めただけに、
ピスハンドなどに心の中で声援を送りたい。
兵庫チャンピオンシップは5月6日園田7R、15時55分発走予定。レース番号にご注意を。
(文=大恵陽子)