ダービー
トライアルだったNHK杯がGIの
NHKマイルCへと変わり、年を追うごとにマイル適性のある素質馬が顔を揃えるようになった。今年も
桜花賞2着で2歳女王の
レシステンシアをはじめ、前走
毎日杯を勝って3戦3勝の
サトノインプレッサ、ニュージーランドTの覇者で3戦負けなしの
ルフトシュトローム、前走
アーリントンCを勝った
タイセイビジョンなど、マイル向きの馬が出走しており、混戦ムードが漂っている。
その中で◎は
タイセイビジョン。ここまで5戦3勝2着2回と連対率100%で抜群の安定感を誇る。距離は1400mだが、昨年の
京王杯2歳Sでは東京競馬場2歳コースレコードで勝ち星を挙げており、コースにも不安がない。ここも大崩れは考え難く、連軸としては信頼度が高い。
○に
レシステンシア。阪神JFでは逃げてレコード勝ちが示す通り、スピードが持ち味。高速馬場の今の東京はこの馬にはふさわしい舞台だ。あとは初めての牡馬相手の競馬、左回り、長距離輸送と、これをクリアできれば上位争い必至。
▲の
サトノインプレッサは、前走の
毎日杯は直線内で窮屈になったが、前が空いてからの伸びは鋭かった。デビューから3戦、たまたま道悪だったが、鋭い決め手は良馬場でこそのイメージだ。
△には左回りが合っている
シャインガーネット、マイル戦2戦2勝の
ラインベック、前哨戦のニュージーランドTを勝って3戦負けなしの
ルフトシュトローム、さらには
ギルデッドミラー、
ウイングレイテストなど、どの馬にもチャンスがありそうな波乱含みの
NHKマイルCは、5月10日(日)、15時40分発走だ。
(文=佐々木祥恵)