過去10年間で、このレースを
ステップにダービーを制した馬が2頭(
キズナ=13年、
ロジャーバローズ=19年)。
皐月賞を除けば唯一ダービー馬を送り出している重要な
ステップレースであり、上記2頭ほか、15年
サトノラーゼン=2着、12年
トーセンホマレボシ=3着もこのレースを使ってダービーへ挑んでいる。
仏1000ギニーほか重賞4勝の
イルーシヴウェーヴを母に持つ◎
アドマイヤビルゴはセレクトセールの高額落札馬。1月のデビュー戦はまだ頼りなさを残すレース内容だったが、しっかりと間隔を空けて挑んだ
若葉Sは最後の直線で
ディープインパクト産駒らしい末脚を繰り出して2着以下に2馬身差をつけた。今回はさらに200mの距離延長となるが、100キロ以上馬体重が異なる1歳違いの全兄
サトノソロモンは昨年のこのレース3着馬。距離に関しては不安はなさそうだ。勝ってダービーのチケットをしっかりと握りしめたいところだ。
先行力のある○
プレシオーソにも注目だ。ダートコースで2戦2勝だが、デビュー戦では前半がスローだったとはいえゴール前2ハロンで11秒9→11秒7をマーク。大柄ではないがス
トライドが大きく容易にバテない強みがある。母は芝の新馬戦優勝馬で、祖母は芝1400m戦で
タイキシャトルを相手に逃げ切り勝ちを演じたスピード馬。半兄
マジェスティハーツも芝で重賞2着4回なら、初めての芝コースは不安よりも楽しみの方が大きい。
一発の魅力は▲
シルヴェリオだ。半兄に愛ダービー2着で、のちに豪州のGIを勝ったセ
ヴィルがいる血統で、母は仏の中距離重賞を2勝。一族には
シックスセンスもいるファミリーだ。前走の
若駒Sはまったく良いところがなかったが、昨年11月に京都競馬場で未勝利戦を勝った内容が秀逸。大きな期待を背負いながらも重賞タイトルに縁がなかった半兄の
シルバーステート、
ヘンリーバローズの分まで頑張って欲しい。
京都競馬場の外回りコース2戦2勝の△
マンオブスピリットは
フルーキーの半弟。
ルーラーシップ産駒なら距離延長をこなしてくれるだろう。△
ファルコニアも
阪神大賞典2着。
天皇賞・春5着
トーセンカンビーナの全弟。前走はスローペースに泣かされたが、今回は距離延長を味方にしてくれそうだ。