「NHKマイルC・G1」(10日、東京)
準備は万端だ。
タイセイビジョンは金曜8日朝、栗東の角馬場で調整。活気十分の姿に、西村師は「中間はやり過ぎず、少しためるような形で調整してうまくいった。あとは無事にレースに行けるようにだね。角馬場だとテンションも大丈夫だったよ」と歯切れがいい。
2020年の始動戦となった前走の
アーリントンCが圧巻だった。後方でじっくりと運ぶと、直線は稍重の馬場をものともせず、内を突いて豪快に伸び、2馬身差の完勝。
「ためてしまいは切れる脚を使いたかった。京王杯2歳S(1着)でも、後ろからああいう脚を使うレースができたしね」と納得の表情で振り返る。
朝日杯FS2着以降は休養を挟み、心身ともに成長。持ち味の末脚には、さらに磨きがかかっている。事前発表馬体重は前走比プラス4キロの478キロ。「ちょうどいいね。同じかマイナス2キロくらいで、そんなに減らずに行けそう」と、イメージ通りの仕上がりに満足感をにじませる。
枠は1枠2番に決定。「後ろから行く馬だし、どこでも良かった。行く馬を行かせてその後ろの内で運べれば。東京は広いし、直線も前が開くからね。偶数の後入れはいい」と歓迎ムードだ。
府中では京王杯2歳Sを1分20秒8のレコードVで飾っており、広いコースで長い直線なら小細工は不要。極限まで力をため、自慢の豪脚を解き放てば、念願のG1タイトルにも手が届くはずだ。
提供:デイリースポーツ