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ヴィクトリアマイル・G1」(17日、東京)
昨年は格上挑戦で7着と健闘した
サウンドキアラ。今年はひと回りもふた回りも成長して、この舞台に帰ってきた。
目下重賞3連勝中。それも全て2着馬に1馬身以上の差をつける完勝で、安達師は「体つきに変化はないけど、レースぶりが明らかに変わった。最後できっちり抜けてくる」と充実感を漂わせる。鞍上の松山も今年既にG1・1勝を含む重賞6勝を挙げ、骨折から復帰した先週も早速4勝を挙げるなど絶好調。勢いだけなら間違いなくメンバー中No.1のコンビだ。
だが、今回与えられたのは試練の8枠18番。先週、同じコースで行われたNHKマイルCでは、人気の
サトノインプレッサが8枠からなすすべなく大敗。決してVに近い枠とは言えないのは確かで、師もさすがに「本当は真ん中より内が良かったけど、仕方ないね」と肩を落とした。
ただ、大外枠は悪いことばかりではない。「この枠なら馬場のいいところを探しながら競馬できそう」。16日に降る雨の残り方次第では、ピンチをチャンスに変えられる可能性がある。
「去年は府中でお祭りがあって、イレ込んでいた」と振り返るが、今年はその心配は無用。“静”のターフで実力を遺憾なく発揮できよう。風向きは良好。破竹の勢いそのままに、マイル女王の座へ一気に上り詰める。
提供:デイリースポーツ