「
オークス・G1」(24日、東京)
連勝中の
ウインマイティーが、勢いに乗ってG1に初挑戦する。過去10年で3頭の
オークス馬を輩出した相性のいい
ステップレース・
忘れな草賞の勝ち馬。中間も追い切りで好時計をマークするなど、抜群の気配を示している。伸び盛りの新種牡馬
ゴールドシップ産駒の好素材が、一気に3歳牝馬戦線の勢力図を塗り替えるか。
今年も注目の一戦から、好素材
ウインマイティーがタイトル奪取を狙う。11年
エリンコート、15年
ミッキークイーン、19年
ラヴズオンリーユーと過去10年で3頭が樫の女王に輝いた
忘れな草賞の勝ち馬。本番に直結する前哨戦を快勝し、五十嵐師は「使うごとに体も競馬も良くなっている。学習能力が高い。すごく順調。今のところ何の問題もなく来ている」と表情は明るい。
13日の1週前追いも抜群だった。栗東CWで3頭併せ。僚馬2頭を最後方から追走すると、直線は鋭く伸びて置き去りにした。6F78秒9-37秒8-12秒4の好時計。師が「長いところ、速いところをやってもケロッとしている。男馬みたいに負荷をかけられるね」と胸を張れば、担当の柴田助手も「カイ食いも落ちないし、目方も増えているくらい。毛ヅヤや馬体の張りもいい」と手応え十分だ。
思えば厩舎のG1初Vも牝馬だった。05年の
阪神JF。2戦2勝の
テイエムプリキュアが8番人気の低評価を覆した。「正直、雨のおかげもあったし、あの時とは状況も違うけどね。競馬はやってみないと何があるか分からないから」と師。
桜花賞馬
デアリングタクトには3走前の
エルフィンSで7着に敗れたが、当時は急仕上げも影響した。万全の態勢で迎える反撃の機会。燃えないはずがない。
「距離も大丈夫だと思う。屋根(ジョッキー)もベテランだし、乗りやすい馬だから」と新コンビの和田の手腕にも期待する。新種牡馬である父
ゴールドシップ譲りの力強い走りで、一気に3歳牝馬の頂点まで駆け上がる。
提供:デイリースポーツ