5月22日、
笠松競馬場で重賞・飛山濃水杯(1400m)が行われる。昨年、記念すべき第1回が行われた当レース。北陸・東海・近畿交流で兵庫から遠征馬2頭を迎えて12頭立てとなった。
中心は大外枠に入った
エイシンエンジョイ(兵庫)。重賞3勝を挙げ、笠松では3戦2勝とスピードが生きるこのコースとの相性がいい。唯一、笠松で敗戦を喫した昨秋の笠松
グランプリは
エイシンテキサスにケイマと、ダッシュ力があり先手を奪いたい馬が多く、スタート直後に挟まれる場面もあった。すんなり逃げられれば強い馬。メンバーを見る限り、ゴリゴリ押さずとも逃げられそうだし、万が一、他に速くて主張する馬がいれば、2番手外からでもレースができるタイプ。レースの中心となりそう。
ストーミーワンダーは昨年の覇者。ここまで重賞5勝を挙げ、昨年10月には園田に遠征して1700mの重賞・姫山
菊花賞も制した。「以前に比べて掛かる面がなくなってきた」(
笹野博司調教師)という理由で中距離を選んでの見事な勝利。しかし、その後2戦は1400mに戻すことがレース前から決まっており、やはり得意の舞台は1400mだろう。2走前は2カ月半ぶり、前走は3カ月ぶりと、コンスタントにレースを走っていないだけに、昨年のような状態にあるのかが一番のポイント。とはいえ、前走はA2クラスではあったが58kgを背負いながら他馬が来るまで追い出しを待っての完勝だった。着差以上に強い内容で、ここでも上位争いの一角を形成するだろう。
ミトノアミーゴは
JRAで2勝を挙げて、今年1月に名古屋移籍初戦を迎えた。
JRA時代はダート1400mと芝1200mで勝利しており、スピードが生きる笠松1400mはもってこいの舞台。2走前の勝ち時計も1400mの良馬場で1分26秒8と速く、楽しみな1頭。
アドマイヤムテキも
JRAのダート1400mで2勝を挙げたのち、昨秋に移籍してきた。重賞勝利はあるが、レースは約4カ月ぶりというのが気になる点。
ブリージーストームは大井からの移籍初戦。大井時代はA2クラスで2着があるだけに、いきなり上位争いにも加わってきそう。
第2回を迎える飛山濃水杯は5月22日、笠松11レース。16時25分発走予定。
(文:大恵陽子)