5月24日、
佐賀競馬場で重賞・佐賀
ヴィーナスカップ(1400m)が行われる。世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン(GDJ)2020」古馬シーズンの開幕戦に大井から2頭、笠松1頭、兵庫2頭の遠征馬を迎えて12頭立てで行われる。
中心は昨年覇者の地元馬・
ハッピーハッピー。年末には牡馬相手に重賞・
中島記念で3着など、実力の持ち主だ。前走は2着に敗れているものの、勝った
ドラゴンゲートは佐賀移籍後、重賞2勝を含む無敗の9連勝を挙げる馬。強豪牡馬を相手に直線も食らいついて1馬身差の2着は改めて
ハッピーハッピーの強さを感じる。
相手候補はやや混戦。
ナンヨーオボロヅキ(大井)は高知時代に重賞3勝を挙げ、とりわけ地方全国交流の
高知優駿で
御神本訓史騎手を鞍上に迎えての完勝劇は記憶に残る。
高知優駿は1900mだが、当時からスピード型と言われていた馬。1400mは適しているだろうし、「
キングシャーク」の異名を持つ
鮫島克也騎手とのコンビも楽しみだ。
ジャングルキッドは
JRA未勝利から昨秋、佐賀に移籍して無敗の9連勝中。逃げた前走は直線でさらに後続とのリードを広げての勝利だった。不良馬場ではあったが1400mで1分27秒3も好時計。初の重賞挑戦となるが、底を見せない強さに魅力を感じる。
また、
スターレーン(兵庫)は重賞こそ1勝だが、2着は6回もある馬。3走前には
マイタイザンが16年ぶりにレコードを更新したレースで3着。ここでも上位争いに加われそう。
ジェッシージェニー(大井)は2走前が3カ月半ぶり、前走も4カ月ぶりではあったが、昨年のGDJで2勝を挙げて古馬シーズン2位の実績馬。その2勝はともに追い込んでのものだった。そこまで極端な位置取りではなくとも、先行馬が多い今回、しまいを生かせる展開になれば期待がもてる。さらに、地元馬で重賞1勝の
エリザベスセーラも気になる存在。
佐賀
ヴィーナスCは5月24日佐賀10レース、18時00分発走予定。
(文:大恵陽子)