「
日本ダービー・G1」(31日、東京)
歴代最多の5勝を挙げる
武豊騎手(51)=栗東・フリー=が、増沢末夫元騎手の持つ、48歳7カ月6日を超える史上最年長Vを狙う。相棒は2走前の
弥生賞ディープインパクト記念でコンビを組んだ
サトノフラッグ。
皐月賞では5着と伸びを欠いたものの、唯一
父ディープインパクトの背中を知る鞍上がどう導くのか。競馬界のレジェンドを直撃した。以下、一問一答。
◇ ◇
-
サトノフラッグとの再タッグで参戦。
「
弥生賞が
ディープインパクト記念となって最初のレースで初めて騎乗させてもらいました。あのレースで
ディープインパクト産駒はフラッグ1頭だけでしたね。パドックで初めてまたがりましたけど、馬上からの眺めでの耳、首差し、走り方…。ディープに似ているなと思いましたよ」
-早めに動いての快勝だった。
「いい内容のレースでしたね。素直にいい馬だな、と感じました。4コーナーから直線に向いてからの脚は、乗っていて父親をほうふつさせるものがありました。映像を見ていたファンの方もそう感じたのでは」
-強い内容だっただけに
皐月賞の結果(5着)は気になる。
「僕は
マイラプソディに騎乗していたんですが、ちょうど前にフラッグがいて、いいところにいるし、いい感じで走っているなあって見ていました。でも、勝負どころからは、追って追っての感じでしたね」
-気難しいところでも出たのか。
「クリストフ(ルメール)も反応がなかったとレース後に言っていたし、
弥生賞時の走りではなかった。うーん…。1度しか乗っていないので何とも言えない。変な癖があるとは思わなかったけどね」
-今回は府中の2400メートルに舞台が変わる。
「距離は問題ないと思いますよ。それに府中で(デビュー2戦目に)レコード勝ちがある。僕が騎乗した時は重馬場だったけど、良馬場の方が良さそうなフットワークをしていた。だから良馬場で戦いたい」
-無敗の
皐月賞馬
コントレイルとの対戦。
「強いですね。前走の
皐月賞よりも東スポ杯2歳Sの走りには度肝を抜かれました。特にラストの走りを見てびっくりさせられた。とてつもない馬が出てきたな、という感じだった」
-とは言っても、簡単に引き下がるつもりはない。
「強い馬でも、全部を勝つというのは、やはり難しいと思う。もちろんフラッグも(勝つ)可能性は感じさせますし。それに僕にとって
ディープインパクトは特別な馬。ディープを父に持つこの馬とのコンビにはプラス
アルファがあると信じています」
-20、30、40代でダービーを制した。
「昭和、平成、令和と乗ってきましたからね。無観客は寂しいですが、ダービーに騎乗依頼があるのは騎手冥利(みょうり)に尽きるし、やっぱりこのレースは特別。20代、30代、40代と勝ってきて、これから50代も…。今回そうなればいいですね」
提供:デイリースポーツ