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【日本ダービー】ワーケア 闘魂注入!皐月賞パスして全力 手塚師「すごくいい」

デイリースポーツ
  • 2020年05月28日(木) 07時00分
 「日本ダービー・G1」(31日、東京)

 弥生賞ディープ記念2着で皐月賞の優先出走権を得ながらも、あえてパスしてダービー一本に備えたワーケアが27日、美浦Wでの3頭併せで力強い動きを見せた。直線では2頭の間に入れ、実戦を想定した内容。両サイドからプレッシャーを受ける状態になっても最後までしっかりと走り抜き、ゴール前では鋭い末脚を発揮した。皐月賞3着ガロアクリークも同じく美浦Wで鋭い走り。また、巻き返しを狙うサトノフラッグも、余裕残しの仕上げで反撃を期した。

 ワーケアは美浦Wで3週連続となる3頭併せを行った。前2週は直線で最内に入ったが、今回は闘争心をかき立てるため2頭の間に。ゴール前は強めに追われて5F66秒9-38秒2-12秒2の時計を記録し、内のフィリアーノ(4歳1勝クラス)に1馬身、外のニシノコトダマ(4歳2勝クラス)に半馬身先着した。

 手塚師は「追い切るたびに動きに余裕が出てきているし、状態はすごくいいです」とうなずく。先週のオークスで2着に入ったウインマリリンが、直前に3頭併せの真ん中に入れて調教を行った。同じパターンでの追い切りだ。騎乗した嶋田(レースはルメール)も「直線で両サイドから挟まれる形になっても集中して走っていた。追うたびに良くなっています」と好感触を伝える。

 弥生賞ディープ記念2着後は皐月賞をパスし、ここ一本に照準を定めた。トレーナーは「走法から左回りの方がいいのかなと。距離が延びるのはいいですしね」と説明。タイトな中山ではコーナーでもたつき、どうしてもパフォーマンスが落ちてしまう。ダービーに全力を傾けるため、回避の決断を下した。それほど、この一戦に懸けている。

 今年の手塚厩舎は好調。天皇賞・春フィエールマンが制するなど、ここまで重賞3勝をマーク。先週のオークスでも、7番人気のウインマリリンが2着に善戦した。「皐月賞の上位馬は強いと思いますが、何とか頑張ってほしいですね」とVへの意欲を見せる。厩舎の追い風に乗って、2強の争いに敢然と割って入る構えだ。

提供:デイリースポーツ

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