31日に行われる
日本ダービー(3歳・牡牝・GI)の舞台となる東京芝2400m。このコースについて解説していく。
東京競馬場の芝コースは左回りで1周距離2083.1m。これは新潟競馬場に次ぐ広さで、ゴール前直線も525.9m、幅員は最大41mと、まさにチャンピオン決定戦にふさわしいコースだ。広い幅員を生かし、A〜Dのコースを使い分けることによって馬場の傷みの分散化を図っている。
東京芝2400mはスタンド前からのスタート。350mほど走ったところで初角となる1コーナーに突入する。向正面半ばまでゆったり下って、一旦上ってから下り、3コーナーの中間地点が最も低くなる。4コーナーを回って直線入り口に急坂が待ち構えており、坂を上り切ったラスト300mは平坦。ゴール前の直線は525.9m。
東京芝2400mはチャンピオン決定戦が行われるコース。それだけに各馬が能力を発揮できるイーブンな条件というイメージを抱きがちだが、実際には内枠有利になりやすい点は頭に入れておくべきだろう。昨年も1枠1番の
ロジャーバローズが12番人気で優勝している。
過去5年は全て良馬場で行われ、その決着タイムは古い順に、2.23.2、2.24.0、2.26.9、2.23.6、2.22.6。前半1000m63.2秒という超スローになった17年こそ2分26秒台後半の決着になったが、1000m60秒台前後で流れれば、2分23秒〜24秒台というのが標準的と言えるだろう。
2回東京開催は前半6日間をAコース、7〜10日目をBコース、11、12日をCコースで行う。つまり
日本ダービーはCコース替わりの2日目。ダービーが内枠有利になりやすいのは、Cコース替わりの影響も大きい。
先週日曜の東京6R3歳1勝クラスでは、1.31.7という非常に速い時計が出ており、現在の東京コースは高速馬場となっている。中間に少々の降雨があったとしても、時計勝負を前提に考えておいた方が良いだろう。