「新馬戦」（６日、阪神）

　東西で２歳戦がスタート。阪神５Ｒはキズナ産駒のダディーズビビッドが差し切り、ＪＲＡでは世代最初の勝利を飾った。東京５Ｒは伏兵・ウインアグライアがＶ。Ｇ１・６勝のブエナビスタを母に持ち、圧倒的１番人気に支持されたブエナベントゥーラは２着に終わった。

　好位を追走した６番人気のダディーズビビッド（牡２歳、父キズナ、母ケイティーズギフト、栗東・千田）が、逃げるウインメイユールをゴール前でしっかりととらえ、ＪＲＡではこの世代最初の白星を飾った。武豊は「まだ仕上がっていなかったのですが、乗り味が良くて能力だけで勝った感じです」と素質の高さを評価。「先々が楽しみですね」と伸びしろの大きさを強調した。

　千田師は「いい動きをしていましたが、まだ体が幼い面がありましたからね。この後は様子を見ながらになりますが、成長を待つ意味でゆっくりとやっていきたいと思います」とじっくり育てる構えを見せた。昨年の初年度からＪＲＡでは現在６頭の重賞ウイナー（交流重賞を含む）を輩出するなどブレークしたキズナ産駒。２年目となる現２歳世代も、絶好のスタートを切った。

提供：デイリースポーツ