古馬牝馬路線では数少ない2000m重賞。過去10年で10番人気以下が5連対、3連単の配当が10万円を超えたのは7回と、きわめてよく荒れる重賞としても知られている。地力の抜けた馬が不在のハンデ戦ということで、格上挑戦の軽斤量馬にもチャンスは十分にある。
1.実績不問
過去10年の勝ち馬10頭中、7頭はこれが重賞初勝利だった。また全体で見ても、前走重賞組は[1-3-5-41]で連対率8.0%・複勝率18.0%、オープン特別・リステッド組は[3-2-1-12]で連対率27.8%・複勝率33.3%、2〜3勝クラス組は[6-5-4-60]で連対率14.7%・複勝率20.0%と、前走のクラスはほとんど関係ないことがわかる。
2.マイルからの距離延長は3着まで
過去10年で、前走1600mを使われていた馬は[0-1-5-23]で連対率3.4%・複勝率20.7%。3着にはしばしば食い込んでいるが連対となると遠い。前走1800mだった馬が[8-6-4-51]、前走2000mだった馬が[2-2-0-26]で2着以上のほとんどを占めており、連軸はここから選ぶのが良さそうだ。
3.差しが決まる
過去10年で3着以内となった30頭中、4角の位置取りが5番手以内だったのは13頭だけ。内回りコースだが差しがよく決まる一戦だ。なお、前走の4コーナー位置取りが2番手以内だった馬は[1-2-0-31]で複勝率8.8%しかないのに対し、同10番手以下だった馬は[4-2-4-28]で複勝率28.6%。
マルシュロレーヌは2走前の
福島牝馬Sで、直線入り口ではほぼ最後方に位置しながら差してきて1秒差の9着。別定戦であったこと、そして直線半ばでスムーズさを欠くシーンがあったことを考えれば、条件次第では重賞でも通用しても良いと感じさせる内容だった。今回は50kgという軽いハンデに恵まれ、2戦2勝の2000mへ距離延長。上位に食い込んできても全く驚けない。