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【エプソムC】レイエンダ連覇態勢 いざ復活へ藤沢和師「見ての通り順調」

デイリースポーツ
  • 2020年06月11日(木) 07時00分
 「エプソムC・G3」(14日、東京)

 連覇へ向けて10日、レイエンダが出走態勢を整えた。朝一番の美浦坂路で追われた最終リハは、終始馬なりだったが、併せ馬で十分に負荷はかけられた。自身2つ目のタイトルゲットで、復活ののろしを上げる。また、栗東坂路では、オープン特別Vで勢いに乗るアイスストームが軽快なフットワークを披露。重賞初Vへ、こちらも準備はできている。

 開門直後、まっさらな美浦坂路で先陣を切ったレイエンダ。同じくエプソムCに出走する僚馬のゴーフォザサミットを2馬身後方に従え、ゆったりとしたフットワークで登坂。最後は馬体をそろえてフィニッシュラインを通過し、4F53秒6-39秒3-12秒5のタイムを計時した。

 「見ての通り、時計は速くないけど、順調だよ」と藤沢和師は満足そうにうなずいた。先週の安田記念グランアレグリアで制したばかり。自身30個目となる区切りのG1タイトルを奪取し、「いつも応援してもらっているし、頑張らないとな」と笑みを浮かべる。

 勢いに乗った今週は、17年ダービー馬レイデオロの全弟でレース連覇を目指す。5番人気で臨んだ昨年は、待望の重賞初Vを達成した。ただ、その後はひと息の成績。「新潟(19年新潟記念=1番人気10着)で変な競馬をしてからリズムが良くなかったけど、この暑い時季がいいのかな。調教の気配もすごく良くなってきたよ。去年勝っているしな」とトレーナーは状態アップに胸を張った。

 また、課題としていた精神面にも「ブリンカーの効果もあるのかな。いつもは諦めてしまうのに、前走(ダービー卿CT3着)は狭いところを最後まで諦めずに走ってきたからな」と成長ぶりを感じ取る。

 ずっと気難しい面が出世を妨げてきた。実績はまだまだ物足りず、偉大な兄の背中は遠い。それでも「昨年勝ってから足踏み状態。ここからまたやり直しだな。期待したい」と指揮官は前を見据える。3走ぶりにルメールとのコンビが復活。実りの秋を目指して、まずは連覇で勢いをつける。

提供:デイリースポーツ

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