14日に行われる
エプソムC(3歳上・GIII)の舞台となる東京芝1800m。このコースについて解説していく。
東京競馬場の芝コースは左回りで1周距離2083.1m。これは新潟競馬場に次ぐ広さで、ゴール前直線も525.9m、幅員は最大41mと、まさにチャンピオン決定戦にふさわしいコースだ。広い幅員を生かし、A〜Dのコースを使い分けることによって馬場の傷みの分散化を図っている。
芝1800mは1〜2コーナーの間にあるポケットからのスタート。斜めに走って向正面に合流する。合流地点までは150mほどしかなく、外枠の馬は競馬が難しい。3コーナー手前で緩やかに上り、再度3〜4コーナーは下り坂になる。最後の直線は525.9m。残り480m地点から260m地点にかけて、高低差2mの上り坂が待ち構えている。坂を上りきってからはほぼ平坦。
コーナー3つの変則的なコースで、最初の2コーナーは32度で進行方向を変えるだけ。実際は「ワンターン」のコース設定に近い。初角で先行争いが落ち着き、そこから3コーナーまでは距離があるため、前半のペースが上がりにくい。そのため、究極の瞬発力勝負になることも少なくない。
エプソムCは3回東京開催の4日目。3回東京は前半4日間をCコース、後半4日間をDコースで行う。2回東京は12日間の連続開催なので、
エプソムCは連続開催の16日目。また、2回東京のラスト2日間がCコースだったため、Cコース使用6日目ということになる。
2回東京開催は速い時計での決着が続いていたが、先週土曜に46ミリという豪雨があったため日曜の
安田記念は稍重で施行。1.31.6という決着タイムにとどまった。連続開催の後半、梅雨時の気候ということもあり、近2年の
エプソムカップは1.47.4、1.49.1と時計を要している。今週末も天候は微妙な情勢なので、しっかりと決着タイムや上位馬の位置取り・コース取りから馬場レベルを把握したい。