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【函館スプリントS】ダイアトニック気分“走快” 春の雪辱へ…涼しい北の大地で躍動

デイリースポーツ
  • 2020年06月18日(木) 06時00分
 「函館スプリントS・G3」(21日、函館)

 重賞2勝目を目指すダイアトニックが17日、函館芝で軽快な走りを披露。万全の仕上がりをアピールした。前走の高松宮記念は直線で不利を受け、4位入線から繰り上がりで3着。不完全燃焼に終わった春のうっぷんを晴らせるか。マイラーズCを発走直前に除外となったフィアーノロマーノも、仕切り直しの一戦に向けて態勢を整えている。

 緑鮮やかなターフを気持ち良さそうに駆けた。1頭で函館の芝コースに入ったダイアトニックは、首をグッと下げ、気合を乗せて発進。駆けだしてからはスムーズに折り合いもつき、向正面から一気に加速していく。鞍上の藤岡佑(レースは武豊)の手応えは直線でも楽なまま。最後まで勢いが鈍ることなく、5F65秒8-37秒4-11秒5で軽快にフィニッシュした。

 スタンドで動きを見届けた岩本助手は「長めからビッシリは予定通り。言うことないですね。いい意味で気が乗って、仕上がりも問題ありません」と納得の表情を浮かべた。武豊との初合体に「全く癖がないし、ジョッキーも乗りやすいと思いますよ」と自信を持ってバトンタッチする。

 今や名種牡馬となった父ロードカナロアも担当した仕上げ人は、北海道シリーズへの参戦理由を明かす。「お父さんも暑さにだけは弱くて、夏場は良くなかった。産駒もその傾向にあると思っています。速筋が優れている分だけ体温が上がりやすいのかもしれませんね。涼しい北海道で調整できるのはいい」とVへ手応えをつかむ。

 この後はキーンランドC(8月30日・札幌)を予定。今秋のスプリンターズS(10月4日・中山)も見据える重要な一戦に、同助手は「ぶざまな競馬はしてほしくないですね。出るからにはサマーチャンピオンを獲ってG1へ行きたい」と堂々宣言。メンバートップの斤量58キロも問題なし。ここで今春の悔しさを晴らせば、父と同じ短距離王の座が視界に入ってくる。

提供:デイリースポーツ

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