改めてそのすごさを実感した。13日の函館10RでJRA通算1500勝を達成した
藤沢和雄調教師(68)=美浦=だ。尾形藤吉元調教師(通算1670勝)以来となる史上2人目の快挙達成。ただ、尾形元調教師の時代とは違い、馬房数の制限などがあった中で、これだけの数字を残すのは並大抵のことではない。
印象に残っている勝利について聞くと、「ダービーを勝たせてもらったことです」とうなずく。
レイデオロで勝った17年ダービー。レース後の笑顔は今でも覚えている。
今週はそんな師の管理馬2頭が重賞に挑戦する。
函館スプリントSには
スイープセレリタスが参戦。初距離となるが「洋芝の1200メートル戦は合いそうですよ」と適性の高さを感じている。ユニコーンSには無傷2連勝中の
レッチェバロックがスタンバイ。「1Fの距離延長が鍵となるものの、スピードはここでも上位」と、こちらも好感触だ。
藤沢和師のJRA重賞121勝は歴代2位(1位は前述した尾形藤吉元調教師の189勝)で、JRAが
グレード制を導入した84年以降に限れば、群を抜く数字。競馬の歴史に名を刻み続ける名伯楽が、今週も存在感を示す。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ