6月19日、
笠松競馬場で3歳牝馬による重賞・
クイーンC(1600m)が行われる。
北陸・東海・近畿交流で、今年は兵庫からの遠征馬1頭を迎えた10頭立て。3年連続で兵庫所属馬が勝利しているが、今年は抜けた存在がおらず混戦模様だ。
そんな中、重賞で上位入着歴があるのが地元の
ルミナスアロー。
4走前には名古屋の重賞・
若草賞で4着だった。このレースは
ステラモナークが2着に6馬身差をつけて勝ったため、勝ち馬からは1.8秒差をつけられたが、3着
バブルガムダンサー(船橋)とは半馬身差。
3走前は中団から向正面で動き始め、3コーナーを先頭で迎えた。ゴール前こそ
スカイガーデンと
ボルドープリュネに詰め寄られたものの、強気に押し切り勝ち。スタート直後にコーナーを迎える笠松1600mコースなだけに大外枠がやや心配だが、実績で押し切りそう。
ルミナスアローと同じく出走馬中最多タイの5勝を挙げるのは
ボルドープリュネ。
昨年6月に門別でデビュー戦4着ののち笠松に移籍し、このレースの
トライアル競走・
ヒロインCを勝ってここに挑む。その前走は
シャドーロールを着用し、2番手からじわじわ伸びての勝利。前目の位置を取ることもできる馬で、上位争いに加わりそう。
今年も優勝を狙う兵庫勢からは
サラベティが参戦。
門別で1勝を挙げ、昨年末に兵庫へやってきた。兵庫では1400mで2勝。直近の勝利となった4月の3歳B特別は不良馬場で勝ちタイム1分28秒2と、馬場が軽く、時計が出る馬場に対応しており、そういった点で笠松と相性が良さそう。
先週、
ディアタイザンとのコンビで兵庫ダービー初制覇を果たした
杉浦健太騎手とのコンビにも注目。
ビックバレリーナは出走馬中、唯一のタイトルホース。2走前の重賞・
東海クイーンCでは前有利の馬場と本馬の持ち味を存分に生かして逃げ切り勝ち。
前走の
東海ダービーは逃げることができず、向正面から手応えが怪しくなってしまった。
今回は連闘で、もしかしたら前走が予想外に不完全燃焼だったのかもしれないし、久々を1回使っての上積みもあるかもしれない。重賞初制覇の時のようにハナを切れれば面白い存在だろう。
タッチウェーブや
ドリームレイも笠松では上位争いをしてきた馬。展開一つでチャンスがありそう。
クイーンCは6月19日、笠松10R、16時25分発走予定。
(文:大恵陽子)