1996年に創設された3歳馬によるダート重賞で、今年で第25回目となる。過去10年の優勝馬を見ても、
ベストウォーリア、
ノンコノユメ、
ゴールドドリーム、
サンライズノヴァ、
ルヴァンスレーヴ、
ワイドファラオとGI、JpnI馬を輩出する出世レースとなっている。今年も
カフェファラオ、
レッチェバロック、
デュードヴァンなど将来ダート界を背負う逸材が顔を揃えた。
◎は
カフェファラオ。新馬戦では、のちに交流重賞の
兵庫チャンピオンシップを制した
バーナードループに10馬身差をつける圧勝劇。2戦目の
ヒヤシンスSは、出遅れて最後方からの競馬になるも、4コーナー手前で外を回って射程圏まで追い上げると、直線では力強く抜け出し2勝目を挙げた。前走で出遅れているだけに今回もスタートがポイントとなるが、例え出遅れても東京コースならリカバリーがきくだろう。
○に
レッチェバロック。新馬、2戦目とも優秀な時計で勝ち上がっているように、スピードの絶対値はここでも上位。スピードのあるこの馬には芝スタートも有利で、先手もスンナリ取れるだろう。これまでの余裕のレース振りから、1ハロン延長は全く問題ないはずだ。
▲
デュードヴァン。ダート戦は3戦3勝で、前走の青竜Sを好タイムで勝ち、
カフェファラオ、
レッチェバロックと三つ巴と言っても過言ではない。前走は2着馬とはクビ差と僅差だが、並ばれて2頭の間からまた伸びたように勝負根性も兼ね備えている。
△は、昨秋アメリカのブ
リーダーズCジュ
ベナイルで5着、今年2月にはサウジアラビアのサウジダービー優勝と経験を積んできた
フルフラット、1400m戦で2連勝中の
サトノラファール、東京コースでは必ず追い込んで来る
タガノビューティーの3頭。
カフェファラオ、
レッチェバロック、
デュードヴァンと将来楽しみな3頭以外にも素質を秘めた馬たちが名を連ね、見応えある一戦となりそうな
ユニコーンS。6月21日、15時45分発走。
(文:佐々木祥恵)