1994年に創設されたス
プリント重賞。当初は札幌ス
プリントSの名称で札幌競馬場で実施されていたが、1997年から函館競馬場での施行となり、それに伴ってレース名も変更された。またサ
マースプリントシリーズの第1戦で、今年は
高松宮記念3着の
ダイアトニックら16頭が出走してポイントを争う。
◎
ダイアトニック。前走の
高松宮記念はゴール前で不利を受けて3着だったが、これまでの成績を見てもここでは断然実績は上位だ。以前は後方からの競馬が多かったが、ここ2戦は好位でうまく立ち回っており、小回りコースも問題なさそう。58キロの斤量がカギとなるだろうが、春シーズンの鬱憤を晴らす絶好の舞台であることは間違いない。
○は
ライトオンキュー。前走の
京阪杯で重賞初制覇したように、充実期を迎えた印象。昨年札幌でも好走(UHB賞2着、
キーンランドC4着)しており、洋芝もOKだ。ドバイ往復(レースは中止)や久々の実践と不安点はあるが、調整は順調のようで状態面も問題ないだろう。
▲に
マリアズハート。キャリア7戦とまだ底を見せておらず、重賞の
葵S以外は3着を外したことのない堅実派。大外枠から最後方の競馬となった前走は、最後脚を伸ばして2着に食い込んでおり、オープンで十分やれる力があることを示した。重賞でメンバーは強くなるが、未知の魅力に期待したい。
△は、
高松宮記念で12番人気ながら5着と健闘した
シヴァージ、マイルのダービー卿CT優勝、1400mの重賞でここ2戦2着(
阪急杯、
阪神C)と好走している
フィアーノロマーノ、連闘だが函館は4戦3勝2着1回の
ジョーマンデリンの3頭。
◎の
ダイアトニックは、2位入線の
阪急杯で3着降着、
高松宮記念はゴール前の不利で3着と敗れ、ここ2戦不運が続いており、実績馬が能力通りの走りを見せて春シーズンの雪辱を函館の地で果たせるのかにも注目したい。
函館スプリントSは、6月21日(日)、15時25分発走だ。
(文:佐々木祥恵)