JRAは22日、東京都・六本木の本部で定例記者会見を行い、新型コ
ロナウイルス感染症対策への支援として、28日の
宝塚記念当日の売り上げから50億円を拠出する方針を発表した。
寄付先には社会的に影響を受けている業界・団体などが検討されている。また、競馬場や東西トレセン、ウインズなどがある44自治体へ5億円を寄付。さらに競馬場やトレセン近隣の29医療機関に3億円規模、JRA
ブリーズアップセールの売り上げの一部から日高・宮崎育成牧場近隣の8医療機関に1000万円規模で医療備品などを寄贈する。
無観客開催の解除については、(1)政府・自治体の指針(2)プロ野球・Jリーグの大規模イ
ベントの動向などを勘案。競馬場はネットによる事前の指定席購入者のみの入場、ウインズでは発売レース制限や営業時間制限、スタッフの体調管理の徹底が検討されている。総合企画部担当の吉田正義理事は、「政府が7月10日を一区切りとしているのを参考にしながら、お客さまをお迎えできる環境を整えていきたい」と語った。
また、無観客開催が始まってから21日までに、電話・インターネット投票会員は41万4000人増となった。この間の全体の売り上げは前年比94・5%と大幅減は免れたものの、
安田記念までの平地G1・10競走の売り上げは同90・0%にとどまった。
提供:デイリースポーツ