「
宝塚記念・G1」(28日、阪神)
サートゥルナーリアが24日、栗東坂路でパワフルな動きを見せ、絶好調をアピール。古馬になって風格が出てきた。19年の
皐月賞馬が3つ目の
ビッグタイトル奪取へ、視界良好だ。
ラッキーライラックは栗東CWで余力を残しながら、力強い伸びを披露。
大阪杯に続く牡馬撃破へ、仕上がりに不安はない。
迫力満点だ。栗東坂路を単走で駆け上がった
サートゥルナーリア。ウッドチップを高く蹴り上げるバネの利いたフットワークが絶好調を思わせる。4F51秒3-36秒8-12秒2をマークし、角居師は「ある程度やりました。いい時計で上がりましたね。いい状態になっています」と満足げだった。
無敗で19年
皐月賞を制した逸材が本格化。ここ2走はイレ込み対策も功を奏し、
有馬記念2着、
金鯱賞を完勝と力を発揮することができた。指揮官は「馬も落ち着いて、いい感じ。スタートを切る前に、馬の近くにいると気持ちが切れるので、離して輪乗りを。今回もそうなると思う」と話した。気性面の成長に加えて、馬体も変化。「筋肉に幅が出て、古馬らしい雰囲気になった」と手応えをつかんでいる。
1週前追い切りに騎乗したルメールも好感触。「すごくいい脚を使って気持ちが良かった。大人になって、パワーアップしている。フルポテンシャルを見せてくれると思う」と笑顔。3走ぶりにコンビ復活となった前走Vにも触れ、「折り合いもついて楽勝だった。
リラックスできると最後は脚を使える。今回は直線も短いから、早めの競馬を考えないといけない。ポジションが一番大事」とレースのイメージを描いた。
20年、早くもG1・3勝を挙げるリーディングジョッキーだが、
宝塚記念は勝っていない。「ボクの目標。勝ちたい。大きなチャンスがあるので、いい乗り方をしたい」と闘志を燃やしていた。
21年2月末で引退する角居師にとっては“ラスト宝塚”。「どのレースも使えば最後ですけど」。そう言って笑みをこぼしながらも、「人気のある馬で出られるのはありがたいこと。いい競馬を最後にしたいと思っています」と力を込めた。愛馬が1年2カ月ぶりのG1制覇で上半期を締める。
提供:デイリースポーツ