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藤沢和厩舎が送り出す良血アークライト 日曜函館で万全の始動/POGマル秘週報

  • 2020年07月01日(水) 18時05分
 その日の藤沢和調教師は不機嫌そうに見えた。名牝ハープスターの全弟として早い段階から注目を集めていたアークライト(父ディープインパクト母ヒストリックスター)のデビュー予定(21日=東京芝1600メートル)当該週、火曜朝のことである。

「あまり悪かったら使わないぞ」

 ぶっきらぼうに話す藤沢和調教師の言葉に“状態が良くないんですか?”と思わず返してしまったが、すぐさまそれが馬場状態を指すことに気づいた。

 伏線はその2日前の新馬戦(14日=東京芝1800メートル)。不良馬場で行われたそのレースにオブデュモンドが出走して、3番人気11着と見せ場なく敗れた。その前週の新馬戦(6日=東京芝1600メートル)でもショベルヘッドが3番人気7着。入念な乗り込みで満を持しての出走だった2頭が、想像以上の苦戦を強いられたのだ。

「(アークライトは)状態はいいんだよ。ただ、520キロもある大きな馬で、(道悪の適性は)分からないから。条件は他の馬もみな同じだけど、向き、不向きというのはある。力を発揮できなければ意味がないわけだし、故障してもつまらない」

 土日(13、14日)とも不良馬場で行われた東京の芝が頭に強烈に残っていた上に、週末は再び雨予報。“使わないぞ”は東京での出走をやめて、函館に目標を切り替えることにあり、翌日にはすぐさま実行に移す決断が下された。

 かくして今週末の函館デビュー(7月5日=芝1800メートル)が決まったアークライトを、藤沢和調教師は「向こう(函館競馬場)でスクーリングができるのは大きいし、芝で追い切りもできる。フットワークが良くて、すべてにおいてレベルが高い。大物ですよ。牧場(ノーザンファーム)の期待馬だからね」と高い評価を口にして、北の地に送り出した。

 19日に函館入りしたアークライトは、藤沢和調教師の弁通り、24日に現地の芝で1週前追い切りを消化。同厩のレッドジョコンダ(3歳未勝利)に追走態勢から、馬なりのまま馬体を並べた(4ハロン54.8-12.2秒)。

「時計は遅かったけど、しまいの反応や動きは良かった。直前にクリストフ(ルメール)が乗って、もう一本追える。函館は涼しくて調整がしやすいし、洋芝も姉(ハープスター=2014年札幌記念1着)が走っているから合うだろう。いずれこっちも暑くなるだろうから、気候的にもちょうどいい時に来たな」

 もちろん、藤沢和調教師が新馬戦における滞在競馬のメリットに挙げるパドック等でのスクーリングも連日行っている。

 果たして、名門・藤沢和厩舎が送り出す注目の良血が、一発回答でここまでの2歳戦における負の流れを断ち切るのか。今週末は函館が熱い。

(立川敬太)

東京スポーツ

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