1996年に新設された比較的歴史の浅い重賞競走で設立当初は春先に阪神競馬場のダート1400mコースで行われていたが、2000年から夏季番組に移設され、2011年は京都で、2012年からは中京競馬場を舞台に行われるようになった。今年は2010年以来に阪神競馬場で行われる。
条件がだいぶ異なるので近年の傾向は無視。それでも、秋に行われるダート
グレードの
東京盃や
マイルチャンピオンシップ南部杯、
JBCスプリントを目指す馬たちによってレベルの高い戦いが繰り広げられてきている。阪神競馬場ダート1400mコースの特徴はスタート地点が芝コースだということ。しかも最後の直線はゴール前に坂があるとはいえ約350mと中京競馬場に比べて若干短く逃げ、先行馬は有利にレースを運べるコース形態になっている。
今年に入ってから4戦して2勝2着1回3着1回と安定している◎
サクセスエナジーが運よく外枠を引き当てた。今回と同じ1400mのダート
グレード競走を3勝。前々走の天王山Sは59キロを背負って3馬身差の圧勝で、前走も58キロで逃げ切り勝ちを収めるなど充実一途。57キロなら、
JRA重賞競走の初制覇が視野に入ってくる。
相手筆頭は、
コーラルSで先着している○
レッドルゼル。まだゲートに不安定な部分を残しながらもここまで11戦して5勝2着4回3着1回と底を見せていない。今回が試金石となりそうだが、伸び盛りの4歳馬で、まだ強くなりそうだ。長い目で見たい。
今年3月に行われた
ポラリスSの覇者▲
スマートダンディーは阪神ダート1400mで7戦4勝。前走は久しぶりの競馬に加えて59キロの斤量が不良馬場で堪えた印象だ。重賞競走は意外にも初挑戦となるがリステッド競走含めてオープン特別3勝。前走から3キロ減の斤量56キロなら好勝負を期待する。
交流重賞2連勝中の△
ラプタスはダートで7戦6勝。スタートで躓く不利があった
バレンタインS以外は負けていない。スタートの芝部分には一抹の不安が残るものの、逃げなくても競馬ができる馬。極端なハイペースにはなりそうもないメンバー構成となっているのも先行力を武器にする同馬には心強い。
斤量にやや不安を残すものの実績上位の△
サンライズノヴァも差はなく、まだ見限れない△
デュープロセスともども注意が必要だ。