いよいよ今年最初の2歳重賞・
函館2歳Sが行われる。地方・ホッカイドウ競馬からの遠征馬1頭を迎えた15頭立て。1戦1勝の評判馬からキャリア3戦の経験のある馬まで様々揃った。
注目は何といっても
モンファボリだろう。
武豊騎手を背にデビュー戦で好スタートを決めると、直線で後続を楽に5馬身離して勝利。ラストは流していたにもかかわらず、芝1200mでレコードタイムをたたき出した。今週行われたセレクトセール1歳で半弟(
父ディープインパクト)が4億円で落札されたニュースも記憶に新しいところ。ここでもスピードや秘めたる力の違いを見せそうだ。
新馬戦のレコード勝ちで言うと、
ルーチェドーロもその1頭。ただし、こちらはダート1000mで初勝利を挙げた。好スタートから先手を奪うと4コーナーから後続を突き放しはじめ、残り200mを切ったあたりで
横山武史騎手が後ろを振り返ってリードを確認すると、あとはゴールまで流して余裕のある勝利。それでいて2着には7馬身差をつけていた。ダート戦ではあったが不良馬場でスピードを生かしてのレース。
また
母アラフネは芝で3勝をあげており、うち2勝は札幌でのデビュー戦と
すずらん賞の連勝で、母同様に早い時期から芝で活躍する可能性がありそう。
ディープエコロジーは
クリーンエコロジー産駒初勝利を挙げた馬。デビュー戦はスッとハナを取り、直線で後続が迫ってきたがなかなか交わさせず、粘り勝ち。スピードのありそうな1頭だ。
ラヴケリーもデビュー戦はスタートでやや立ち遅れながらもスピードに乗ると最内枠から一気に先頭に立ってレースを引っ張った。牝馬で前向きさを感じるレースだったが、この中間は落ち着きが出てきているとのことで、レースぶりにも期待。
メンバー中、唯一の距離短縮となる
グレイトミッション(新馬戦は東京芝1400m)やホッカイドウ競馬で
JRA認定レース2連勝をした
ラジアントエンティ、新馬戦勝ちの
リメスなども楽しみだ。
競走馬としてスタートをきったばかりのメンバーによる
函館2歳Sは7月18日函館11R、15時25分発走予定。
(文:大恵陽子)