19日に函館競馬場で行われる
函館記念(3歳上・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる5回の馬券絡みが
ステイゴールド。次点で3回の
マヤノトップガンが続き、2回が
シンボリクリスエス、
キングカメハメハ、
ダンスインザダークとなっている。
ステイゴールド産駒は「1-2-2-10」。昨年は
マイネルファンロン(9人気)と
ステイフーリッシュ(3人気)が2・3着で入線するものの、同産駒として最も人気を集めた
レッドローゼス(2人気)は6着に敗れている。同産駒からは昨年2着の
マイネルファンロンが出走予定。
キングカメハメハ産駒は「0-1-1-9」。昨年は
エアスピネル(4人気)が13着と大敗を喫していたが、3〜5人気(1・2人気の例なし)の人気を集めた馬が「0-0-0-4」と振るわない。一方で、18年2着
サクラアンプルール(7人気)、15年3着
ヤマカツエース(7人気)と中穴人気が健闘している。今年は上位人気と目される
レイエンダほか、
カウディーリョ、
ランフォザローゼスが出走予定。
ハービンジャー産駒は「0-0-0-4」。未だ3着以内に好走例こそないものの、昨年は
ドレッドノータス(7人気)が4着と善戦。今開催も同コースで行われた五稜郭S(3勝クラス)で
ワセダインブルー(9人気)が2着になるなど、コンスタントに好走馬を出しているだけに軽視はできないか。同産駒からは
ナイトオブナイツ、
ニシノデイジー、
レイホーロマンスの3頭が出走予定。
初出走のキングズベスト産駒からは
トーラスジェミニが出走予定。キングズベストは
Galileoや
Sea The Starsの叔父にあたる血統でもあり、欧州を代表する名牝系の出身。下級条件を含めてもコース実績は少なく、出走した4頭のうち3頭が二桁人気であったことを思えば、改めて種牡馬としての適性を問われそうだ(同産駒のコース成績は「0-0-0-4」)。