7月19日、
佐賀競馬場で重賞・
吉野ヶ里記念(1400m)が行われる。地元馬同士による戦いで、12頭が揃った。
中心は何といっても、佐賀移籍後11連勝中の
ドラゴンゲート。前走はワンターンの900m戦で大外枠から好スタートを決めると、やや押して先手を主張する
エリザベスセーラとともに後続を大きく引き離してレースを運んだ。4コーナー手前に差しかかると楽に抜け出し、その後、ゴールまで鞍上・
田中純騎手の手が動くことはなく、直線はまるで調教を見ているかのような走りながら2着に5馬身差をつけての圧勝だった。
この春は圧倒的な強さを見せてきた馬が重賞で負けてしまうことが何度かあった。
ミスカゴシマの
九州ダービー栄城賞も
ステラモナークの
のじぎく賞も、競馬に絶対はないということを改めて認識させられた一戦だった。しかし、いつもと違って控える競馬をしたり、ラ
イバルから徹底的にマークされたりと、敗因があったこともたしか。
ドラゴンゲートが今回、その危険性があるかというと、ラ
イバルからの強力なマークは考えづらい。というのも、重賞3勝中2勝でゲートが開く直前に中でゴソゴソしてわずかに出遅れながらも楽にハナに立つくらい、他馬とはスピードが違う。来月のダート
グレードレース・
サマーチャンピオンに向けていい結果を残すことだろう。
大切なのは相手探しだが、逆に抜けた存在がいない。安定感で言えば
オイカケマショウだろうか。2走前の重賞では
ドラゴンゲートの3着。900m→2000m→1400mという臨戦過程になるが、しまいの脚は確実だ。レース序盤は前についていけるタイプではないため、
ドラゴンゲートがレースを引っ張ってペースが速くなれば、直線でしぶとく伸びて上位に食い込む場面もありそう。
ハッピーハッピーはオープン勝ちもあり、前走も勝ち馬にこそ7馬身離されたが悪い内容ではなかった。重賞5勝で3歳戦では圧倒的な強さを誇っていた
ミスカゴシマは、
九州ダービー栄城賞3着、古馬との一戦となった前走も7着と敗戦が続いており、女王が自信喪失していないかが不安。しかし、52kgの斤量は魅力的だ。
吉野ヶ里記念は7月19日佐賀10R、18時00分発走予定。
(文=大恵陽子)