「アイビスSD・G3」(26日、新潟)
新潟名物の千直重賞に、末脚自慢の
ナランフレグが意気揚々と参戦してきた。昨夏の
閃光特別は上がり3F31秒7の末脚で突き抜けており、瞬発力は一級品。今が伸び盛りの4歳馬が、20年の
シルクロードS3着以来、2度目の重賞挑戦で初タイトルをつかむ。
デビュー当初はダート路線を歩んでいた
ナランフレグが、芝戦で驚きの末脚を披露したのが昨夏の
閃光特別だった。序盤で先頭から離される絶望的なポジションだったものの、中盤を過ぎてからグングンと加速。勢いがつくと一瞬で前の馬群をのみ込み、馬場のインから鮮やかに抜け出した。宗像師は「左回りならいいが、特に右回りだとコーナーで進んで行かない。ガニ股気味に(前肢を)開いて走るから、あまりコーナーワークが上手じゃないみたい。だから直線競馬は合うんじゃないかな」と千直適性の高さを分析する。
その後は順調にオープンまで出世し、今年2月の
シルクロードSで3着好走。末脚は重賞でも通用することを証明した。前走の韋駄天Sは5着。指揮官は「久々の千直だった分かな。前回がいいケイコになり、追走とかの感覚は楽になると思う。オープンまで来るとなかなか前が止まらないが、追走が楽になって、ある程度の位置に行けるのでは」と前進の青写真を描く。
21日朝は美浦坂路を軽く2本駆け上がった。「中間は順調に来ていますよ」とうなずいた師にとって、レース当日の26日は66回目のバースデー。「鞍上に言っておきます(笑)」と、まな弟子・丸田に重賞Vのプレゼントを贈ってもらうつもりだ。
提供:デイリースポーツ