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ライジングドラゴン陣営「大雪山のように白くなった」とムチャ振りコメント再び/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2020年07月23日(木) 18時00分
 言い訳に聞こえるかもしれないが、関係者の談話を活字にする作業は簡単そうに見えて案外難しい。諸事情により公にできない部分や、専門的過ぎて読者に伝わりにくい部分は削除せざるを得ないし、騎手や調教師の感触が食い違う際は掲載にも気を使う。とはいえ読者に届けるべきは、馬券購入において適切かつ有効なお話。確定版の短い厩舎談話ひとつにも、意外に記者の力量が詰まっていたりするのだ。

 もっとも談話に気を使うのは、実際に話す関係者も同様である。ゆえに「こう書いてほしい」とリクエストがあれば応える場合も。昨夏にネットをザワつかせるコメントが東スポに掲載されたのは、実はそんな背景があったと打ち明けよう。

「軽い馬場が合うから、釧路湿原くらい馬場が湿ってくれたら…」

 これは昨年の札幌・釧路湿原特別(2勝クラス)に出走したライジングドラゴン=落合直之助手の談話。一見“なんのこっちゃ?”である。単に脚抜きのいいダートが理想という意味なのだが、シャレを利かせたコメントを売りにする彼が「東スポなら掲載できるはず」と当時ムチャ振り。その要望に堂々応えたというのが実情だ。

 さて、今週から始まる札幌開催の舞台で、その“迷コンビ”と1年ぶりに再会した。日曜メイン・大雪ハンデキャップ(26日、札幌ダート1700メートル、3勝クラス)に挑むライジングドラゴン。1年を経て馬がどう成長したか気になったのだが…。

「昨年と比べて?うん、大雪山のように白くなりましたよ」

 さすがの答弁である。舞台は過去2勝の札幌、ハンデは55キロ、鞍上は手の合う吉田隼人。ノリノリの気持ちも分かるが、週末の降水確率は10%程度。そのあたりは実際どうなのか?

「1勝クラスを勝った時が稍重だったので、雨馬場は得意と昨年は思っていたんですが…。ごめんなさい、それが完全な見込み違い。前走の門司S(不良)は馬場を気にして進んでいきませんでしたからね。大外枠で終始外を回るロスもあったけど、昨年勝った釧路湿原特別が良馬場だったし、乾いたダートのほうがいいみたい。放牧明けでもしっかりやった先週の感じは良かったけど、追い切り後はしっかりジャッジしますのでまた取材に来てください」と落合助手。一見オチャラケていても、対応は至って誠実。そんな彼を週末は再取材し、幸先のいいスタートを切る算段である。

(札幌のツッコミ野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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