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【アイビスSD】ジョーカナチャン“千直”新女王!重賞初挑戦初V決めた

デイリースポーツ
  • 2020年07月27日(月) 07時00分
 「アイビスSD・G3」(26日、新潟)

 2番人気に推されたジョーカナチャンが、越後の直線を一気に駆け抜け、見事に重賞初挑戦&初制覇を飾った。これまで勝ち馬9頭がそのまま夏の短距離王に輝いているとあって、価値ある美酒に陣営は大満足。次戦に定めた北九州記念でサマースプリントシリーズ制圧といく。連覇を狙った1番人気のライオンボスが2着、9番人気のビリーバーが3着。藤田菜七子騎乗の10番人気ラブカンプーは10着に敗れた。

 “千直王者”を振り切り、待望の重賞初タイトルを奪取。ジョーカナチャンが重賞初挑戦で新たな“千直女王”の座を射止めた。

 きょうもハナは譲らなかった。やや立ち上がるようなスタートになったが、二の脚の速さで徐々に外へ進路を取ると、ライオンボスをたたいて先頭へ。最後までスピードが鈍ることなく外ラチ沿いを進み、連覇を狙った獅子の猛追を頭差抑えた。

 昨秋のルミエールADでは0秒4差。前走の韋駄天Sが頭差。3度目の対決でついに逆転した。5戦連続のコンビだった菱田もこの日、一鞍入魂で臨んだ逆転劇に破顔一笑。「斤量差は詰まった(4・5キロ→3キロ)けど、調教の過程が良く、調子もいいと聞いていたので、自信を持って乗りました。素直にとてもうれしいです」と勝利の味をかみしめた。

 2度の骨折を乗り越えての戴冠に、松下師も「具合がすごく良かったので、楽しみにしていました。感謝ですね」と、苦労を共にしてきた愛馬をたたえ、「状態次第ですが、北九州記念(8月23日・小倉)へ行きたい」と、サマースプリントチャンプ奪取へ意気込みを見せた。

 18年阪神C(ダイアナヘイロー)以来、1年7カ月ぶりの重賞Vとなった鞍上は、「重賞以外でも、一つ一つ丁寧に集中してやっていれば、こういうチャンスにつながるんですね。また乗せてもらえたら、精いっぱい頑張ります」と、18年アレスバローズで制した舞台へ早くも期待を膨らませる。デビュー9年目の27歳。父から名前だけでなく、たぐいまれなスピードを受け継いだ才女とともに、20年夏の飛躍を誓った。

提供:デイリースポーツ

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