明日、札幌競馬場で
クイーンS(GIII、芝1800m)が行われる。
中心は内枠に入った
スカーレットカラー。
3歳時にはクラシックにも出走していたが、昨春以降、より充実してきた印象だ。
府中牝馬S(GII)を勝っており、GII・GIIIでは力上位。GIでは思うような結果を残せていないが、
エリザベス女王杯はやや太め残り、
ヴィクトリアマイルは前残りでの決着と、敗因がハッキリしている。
昨春の
パールSこそ先行しての勝利だったが、鋭い末脚がこの馬の持ち味。昨年は内ラチ沿いをロスなく立ち回り、直線では多少スムーズさを欠きながらもクビ差2着まで詰め寄った。この秋の飛躍に向けてここは負けられないところだろう。
カリビアンゴールドは札幌・函館で(1,3,3,1)と洋芝での3着内率が87.5%。唯一3着を外したのが
ワールドオールスタージョッキーズ第2戦で、テン乗りかつジョッキー戦という特殊なレースだったので参考外にしていいだろう。
格上挑戦の身だった昨年は中団から差してクビ+アタマ差の3着。自己条件では先行できるタイプで、オープン入り後は
洛陽S(L)で2番手から一旦は先頭に立って2着や、前走・
巴賞では2番手から逃げる
トーラスジェミニをつかまえに行き、ゴール寸前で僅かに差されて3着など、牡馬相手に善戦。
昨年より前目で運べる可能性もあり、洋芝適性と合わせて期待したい。
フェアリーポルカは重賞連勝中。
中山牝馬S(GIII)では中団前目につけ、
福島牝馬S(GIII)では後方からの差し切り勝ちと幅広いレースができる。初の洋芝となるが、連勝の勢いに乗ってアッサリ勝ちきってしまう場面もありそう。
コントラチェックは札幌で初勝利を挙げ、中山で
ターコイズS制覇を含む3勝。ここ2走は2桁着順だが、得意の小回りコースで再び上位に食い込む可能性もある。
サムシングジャストは前走で勝ち上がって古馬重賞に初出走。昨秋に馬体重が増え、成績も安定。今では500kgを超えているため、5カ月半ぶりとなる点がどうかだが、楽しみな1頭。
クイーンSは明日2日札幌11R、15時35分発走予定。
(文:大恵陽子)