「
レパードS・G3」(9日、新潟)
天下統一への足掛かりだ。夏の越後での3歳馬同士による砂の決戦は、7番人気の
ケンシンコウが制した。前走のユニコーンSは追い込んで3着に入ったが、今回は逃げという奇襲。最内枠からスタートを決めると、闘志をむき出しにしてしまい、勢い良く先頭へ。その後はマイペースに持ち込み、直線では後続を引き離し、重賞初タイトルを手にした。
勝ちタイムの1分49秒2は、
トランセンドが持っていた記録を0秒3上回るコースレコード。ゴール前では後ろを振り返る余裕もあった丸山は、「あまり逃げたくはなかったのですが、抑え切れず手応えが良かったので…。その後は
リラックスしてくれました。終わってみれば強かったですね」とパートナーをたたえた。
もともと能力は高かったが、気性面の幼さが出世を遅らせていた。鞍上は「最近は落ち着いて臨めるようになってきたのが大きいですね。それでも直線で遊んだり、手前を変えなかったりしたところがありましたから。その分、伸びしろはありますよ」とさらなる成長を期待。小西師も「この距離で勝てたのは大きいし、脚質的に幅が出たからね。思った以上のレースをしてくれて、秋が楽しみになりました」と先を見据えた。
次に目指すは群雄割拠の大舞台。“謙信公”は砂の覇者となるため、古馬との戦いに打って出る。
提供:デイリースポーツ