「
小倉記念・G3」(16日、小倉)
目下の充実ぶりを見せつけるには十分過ぎる内容だった。初の重賞舞台となった前走の
マーメイドS。
サマーセントは、格上挑戦でも気後れすることなく2番手から正攻法の競馬。直線で堂々と先頭に立つと、そのままラ
イバルを封じ込んだ。
自信を深めて挑む2つ目の重賞は牡馬相手のハンデ重賞。短期放牧でいったん気持ちを
リセットさせ、帰厩後は順調に調整を進めた。5日の1週前追いでは酒井を背に栗東CWで3頭併せ。決して無理はせずとも、活気に満ちた雰囲気で最先着を決めた。
「いい雰囲気でしたよ。ただ、動きには余裕がありましたが、息遣いがもうひとつ」と斉藤崇師。それでも、「このひと追いで(息遣いは)良くなると思います。それに前走より一段とたくましくなって力強さが出てきました」と成長ぶりに目を細める。
小倉は初勝利を挙げた思い出の地。「開幕週で時計は速くなるでしょうが、そうなっても対応できる馬です」と指揮官。前走比2キロ増とはいえ、同じG3で52キロのハンデは恵まれた印象だ。酷暑の消耗戦で牡馬を撃破し、重賞連勝を果たす。
提供:デイリースポーツ