例年より遅いスタートとなったが、いよいよ今週から夏の小倉開催が始まる。開幕週を飾るのは明日のGIII・小倉記念(芝2000m、3歳以上、ハンデ)。トップハンデ57kgのロードクエストから最軽量51kgレイホーロマンスまで14頭が揃った。

　中心に据えたいのは昇級初戦のランブリングアレー。

　2連勝中で、ともに序盤はやや力む面が見られながらも、2,3番手から直線ではしっかり伸びて勝利。手脚の軽やかな走りがディープインパクト産駒らしい。開幕週の小倉で前につけられる点も魅力で、最近は高かったテンションも落ち着いてきているとのことで期待したい。

　サトノルークスは骨折明けの前走・鳴尾記念が8着ながら、菊花賞ではクビ差2着の実績の持ち主。叩いた上積みとポテンシャルで重賞初制覇もありそうだ。

　最軽量のレイホーロマンスは前走・函館記念で5着。後方から4コーナーや直線では馬群を縫いながら伸びて器用さを見せた。

　年明けに小倉競馬場で行われた愛知杯(3着)や小倉大賞典(4着)などでも4コーナーで器用さが窺え、小回りコースは合っていそう。再びの小倉コースで狙いたい1頭だ。

　ノーブルマーズは中山金杯、京都記念、目黒記念と3走続けて重賞4着と力上位。前走は七夕賞で13着に敗れてしまったが、力を発揮できればここも上位争いに加わるだろう。背負いなれた56kgというのも好材料だ。

　「夏は牝馬」や「格より状態」と言われる夏競馬。前走・マーメイドSを制覇したサマーセントの勢いにも注目したい。

　小倉記念は明日16日小倉11R、15時35分発走予定。

(文:大恵陽子)