「
北九州記念・G3」(23日、小倉)
モズスーパーフレアが19日、栗東坂路で猛烈デモ。終始馬なりだったが、4F50秒1の一番時計を軽々とマークした。騎乗した松若も舌を巻く圧巻の走りで態勢は万全。前哨戦とはいえ、しっかりとG1馬の貫禄を示す。
これがG1馬の力なのか-。スピードの次元が違い過ぎる。
高松宮記念を制した
モズスーパーフレアが、栗東坂路で圧巻デモ。全くの馬なりながら、4F50秒1-36秒1-12秒1の一番時計を余力十分にたたき出した。
見届けた音無師は「申し分ない動きだったね。併せるよりも、1頭でやった方が気分良く走れるのだろう。これでできたね。
高松宮記念の時と比べても、遜色ないよ」と状態面に太鼓判を押した。
スタートから抜群の行きっぷり。ゴールに向かうにつれて自然とスピードアップすると、ラスト2Fは23秒5-12秒1という驚速時計だ。松若は「全く手を動かしていないですからね。すごかったです。乗っていて、ニヤけていたくらい。本当にいい状態だと思います」と絶賛した。
前走後は、早い段階でここでの始動が決定した。G1馬なら、
セントウルSから
スプリンターズSが王道ローテ。しかし、中2週で臨んだ昨年の
高松宮記念で15着と惨敗。あの苦い経験から、レース間隔をしっかりとあけるようになった。
今回はあくまで
ステップレースだが、本番まで中5週とゆとりがある分、ここでもしっかり仕上げることができた。「たたき台というつもりはないですね。G3とはいえ、勝っておきたい」と指揮官。繰り上がりVだった前走のこともあってか、正真正銘の1着を求めている。
唯一の懸念材料だったハンデも56・5キロに収まった。竹中助手は「57・5キロもあり得るかなと思っていましたから」と、想定よりも軽い斤量に胸をなで下ろす。不安は皆無。あとは、スタートからゴールまで先頭を守り切るだけだ。
提供:デイリースポーツ