明日は小倉競馬場でハンデ重賞・
北九州記念(GIII、芝1200m)が行われる。例年は夏の小倉開催中盤に行われていたが、今年は変則開催により開幕2週目。その影響がどこまで出るかも気になるところだ。
注目は快速牝馬同士のハナ争い。GI・
高松宮記念を制覇した
モズスーパーフレアと
アイビスサマーダッシュを勝った
ジョーカナチャンは普段ならそれぞれダッシュ力の違いでハナに立つタイプ。今回は枠の内外の差もあり、
モズスーパーフレアが先手を奪うのではないだろうか。
ある騎手は「どれだけ速いのか、実際に乗って体感してみたい馬」と目を輝かせる1頭。トップハンデ56.5kgを背負うが、57kgにならなかったのが幸い。この斤量ならギリギリこなせるだろう。夏の小倉で、あの豊富なスピードを見せてほしい。
母はGI馬
エイジアンウインズの
メジェールスーは1200mで2連勝を遂げオープン入りした。オープン入り後の2戦はともに2桁着順だが、マイル戦でのもの。得意の1200mに戻り、52kgの出走となれば俄然、面白味が増す。
ジョーカナチャンは前走・
アイビスサマーダッシュでは「うまく調教してもらって、すごくいい状態に仕上げてもらったと思います」(
菱田裕二騎手)と、状態の良さから落ち着きも出ていた模様。逃げる形がベストだろうが、状態の良さを生かして重賞連勝を狙う。
アンヴァルは昨年のこの時期、「状態がいい」と
藤岡健一調教師が話しており、追い込んで3着。今年も状態を上げてきているようだし、昨年と同斤量54kgで臨めるのも好材料。
前が速くなり差し馬台頭の流れになることも想定して、
ジョイフルや
タイセイアベニールも気になるところ。また、この夏のハンデ重賞で活躍中の
酒井学騎手が騎乗する
カリオストロ(51kg)や、
レッドアンシェル、
トゥラヴェスーラも。
北九州記念は8月23日小倉11R、15時25分発走予定。
(文:大恵陽子)