「
北九州記念・G3」(23日、小倉)
鮮やかな復活劇だった。
レッドアンシェルは道中8番手の内で脚をためながら絶好の手応えで運ぶと、直線では末脚をさく裂。トップハンデを克服し、2つ目の重賞タイトルを手にした。
「手応えほど伸びない競馬が続いていたので、今回はブリンカーを着けました。返し馬から効果は顕著でしたね。いい脚を使ってくれました」と福永。自身の進言が結果に結びついた。
昨年の
CBC賞で重賞初制覇後、右前脚に違和感があり休養へ。
シルクロードSで復帰したが、18着に大敗して再び立て直しを図った。復帰初戦の京王杯SCは11着。叩き2戦目の前走
CBC賞では3着と復調気配こそ見せたが、本来の爆発力を欠き、もどかしさだけが残った。
庄野師も「久々にこの馬のいいところを見せられてうれしかった。3コーナーでグッときましたから。ブリンカー効果ですね」と喜んだ。
苦労を重ねてつかんだ貴重な1勝。指揮官は「状態と相談してからですが、
スプリンターズS(10月4日・中山)へ向かうなら直行です」と大舞台を見据えた。満を持してG1獲りへと羽ばたく。
提供:デイリースポーツ