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【キーンランドC】ダイアトニック本格化!夏迎え急成長“カナロアロード”突き進む

デイリースポーツ
  • 2020年08月25日(火) 07時00分
 「キーンランドC・G3」(30日、札幌)

 過去10年で7勝と、牝馬が強い北都の電撃戦。だが、20年は牡馬が意地を見せそうだ。ダイアトニックは不本意に終わった春から一転、前走の函館スプリントSを快勝して本格化ムードを告げた5歳馬。重賞連勝を果たして、秋の主役へ躍り出る。

 春は阪急杯が3着降着、高松宮記念は不利があっての3着と不本意な競馬が続いたダイアトニック。だが、仕切り直した前走の函館スプリントSで見事にうっぷんを晴らした。

 武豊との初コンビ。息ぴったりに2番手からレースを進めると、直線悠々と抜け出して2馬身差の完勝。「初めて乗ったけど、かなり高いスプリント能力がある。これからの活躍が楽しみ」と名手のお墨付きをもらった。

 サマースプリントシリーズでは、4戦が終了した段階で首位と4ポイント差の4位。ここを勝てばシリーズ王者の座がグッと近づくが、最終戦のセントウルS次第といった面が大きく、同馬にとってはあくまで“おまけ”。秋の頂点獲りへ向けて、順調なスタートを決めることが最重要課題だ。

 19日の1週前追いは、藤岡佑(レースは武豊)を背に札幌芝で5F64秒4-12秒0(馬なり)。外ラチ沿いを柔らかく伸ばした。前走後に短期放牧へ出されたが、馬体の張りが素晴らしく、非常に充実している印象。滞在効果で落ち着きもあり、今週サッと流せばほぼ万全の状態で出走できるだろう。岩本助手は「少し太いのでビッシリやってもらいました。攻めてへこむ馬じゃないし、あと一週でしっかり仕上がる」と順調ぶりを伝えた。

 「随分前向きさが出てきて、スプリンターらしくなってきました。体つきに関しても、鞍下から腰にかけて広くなってきたのは、カナロアと同じ。これで走りがより安定する」と同助手。5歳夏を迎えての急激な成長度合いに、父ロードカナロアをダブらせる。

 悲願の秋へ-。軌道に乗ったカナロア産駒の勢いは止まらない。

提供:デイリースポーツ

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