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【キーンランドC】ダイアトニック 自信アリ 充実一途!夏の短距離王へ視界良好

デイリースポーツ
  • 2020年08月27日(木) 07時00分
 「キーンランドC・G3」(30日、札幌)

 函館スプリントSを快勝したダイアトニックが26日、札幌芝で軽快な動きを見せて万全の仕上がりをアピールした。このレースを勝てば、サマースプリントシリーズ制覇へ大きく前進するだけに万全の態勢で臨む。

 一糸乱れぬ滑らかなフォームで駆け抜ける姿は、まさに充実一途の証し。サマースプリント王を目指すダイアトニックが、札幌芝で力強く躍動した。

 角馬場で十分に体をほぐして芝コースへ。馬場の外めを悠然と進み、直線に向いても鞍上の藤岡佑(レースは武豊)の手綱は全く動かない。5F69秒2-38秒1-12秒5と、時計そのものは目立たないが動きや気配は申し分ないものだった。

 1週前の19日に札幌芝で5F64秒4の好時計をマークしており、最終リハは微調整の段階。岩本助手は「先週ビッシリやっているので、きょうは藤岡騎手に“反応を見てほしい”と頼みました。直線の反応は良かったし、ジョッキーも先週よりいいと言ってくれました。順調にきているのが何よりですね」と仕上がりに自信を見せる。

 前走の函館スプリントSは、58キロの斤量を背負いながら、2番手から余裕十分に抜け出し後続に2馬身差をつけて快勝。昨秋のスワンSを制したあとは不完全燃焼のレースが続いただけに、改めて高いスピード能力を示してみせた。「横綱相撲って、こういうことかと。自分の想像以上でした」と同助手も驚く勝ちっぷりだった。

 父ロードカナロアの現役時代を担当していた同助手は、「体質が弱かったけど、ここにきて本格化。レース後の反動が最小限に抑えられるようになった。そのあたりは、カナロアによく似ていますね」と、成長過程を父になぞらえる。秋には偉大な父の背を追って、G1タイトル奪取を目指す。まずは、夏のスプリント王の称号を、しっかりとつかみ取ってみせる。

提供:デイリースポーツ

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