明日は札幌競馬場でGIII・
キーンランドC(芝1200m)が行われる。秋のGI開幕戦・
スプリンターズSへ向けて重要な一戦に16頭が揃った。
中心は最内枠を引いた
ダイアトニック。2走前のGI・
高松宮記念は好スタートから4番手インでロスなく立ち回り、直線でしっかり伸びて勝ち馬と横一線でゴールを駆け抜けた。トップスピードに入ったあたりで不利がありながらも、タイム差なしの3着。今回もロスなく馬場のいい所を走れる最内枠に入ったことで、追い風が吹く。58kgを背負うが、前走・
函館スプリントSに続き
武豊騎手とのコンビで強さを見せるだろう。
エイティーンガールはまだ重賞勝利こそ手にしていないが、GIII・
シルクロードSでクビ差2着。末脚が魅力的な馬で、2走前・
函館スプリントSは着順こそ7着だったが、直線で馬群を縫いながら鋭く伸びた。前走・UHB賞は4コーナーから馬群がぎゅっと凝縮した中にいて、のびのび走れていればもっと末脚が弾けたのではないかと思わせる内容だった。改めて期待したい。
フィアーノロマーノは昨春、1600mの
ダービー卿チャレンジトロフィーを制覇しているが、最近はより距離が短い方に適性が向いてきている感じで、この春はともに1400mの
阪神Cと
阪急杯で2着(
阪急杯は3位入線、繰り上がり)。前走・
函館スプリントSは初めての1200mだったが、直線も伸びて4着。ス
プリント戦の流れを一度経験したことで、上積みが期待される。
春のドバイ遠征はコ
ロナの影響で出走が叶わなかった
ライトオンキューは前走・UHB賞を勝利。この中間の追い切りは力強さとスピードを兼ね備えており、状態の良さが窺える。
また、前走・
函館スプリントSを逃げて2着に粘った
ダイメイフジにも期待。
キーンランドCは明日30日札幌11R、15時35分発走予定。
(文:大恵陽子)