「紫苑S・G3」(12日、中山)
19年の
パッシングスルーに続く連覇が懸かる一戦。
黒岩陽一調教師(39)=美浦=が、紫苑Sへ20年は
シーズンズギフトを送り出す。
9日の最終追いは美浦Wでの3頭併せで、5F65秒4-38秒4-12秒4(馬なり)を計時。黒岩師は「後ろから行かせて、しまいを伸ばす形。折り合い面も良く、最後まで脚を使えていました」とうなずく。
前走の
ニュージーランドT2着後に右前管骨を骨折したが、夏場を休養に充てたことで心身の
バランスが良化した。「骨折の影響はありません。春先と比べてトモに力をつけ、ハミに突っかかる面がなくなっています。体重は10キロ以上増えているが、重め感なく成長できていますよ」と目を細めた。
ここまでJRA通算98勝(うち重賞3勝)をマーク。開業9年目で順調な歩みに見えるが、「それでも日々気付かされることがあります。まだまだ勉強の最中です」と気を引き締める。まずは区切りの100勝目へ全力投球だ。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ