2000年に
秋華賞トライアルレースとして創設され、当初はオープン特別だったが、2016年にGIIIに格上げになった。3着馬まで
秋華賞への優先出走が付与される。
第5回を迎える今年は
チューリップ賞を制した
マルターズディオサ、
オークスで3着の
ウインマイティーなど、フルゲート18頭で
秋華賞出走権をかけて争われる。
◎は
ウインマイティー。
オークスと相性の良い
忘れな草賞を勝って
オークスでは3着。勝った
デアリングタクトからもさほど差のない競馬をし、2着の
ウインマリリンとはクビ差とよもやの競馬を見せた。
中山でも勝ち星(1勝クラスのデイジー賞)があり、この舞台も心配ない。出走馬中、
オークス最先着の力を見せつける。
○に
シーズンズギフト。
右前脚の骨折でGI戦線を棒に振ったが、春シーズンは
フラワーC3着、ニュージーランドT2着と重賞でも上位に食い込み、能力の高さを証明した。2000mの新馬戦に優勝し、中山でも好走歴があるので、この条件も問題ない。ここはしっかり結果を出して
秋華賞へと名乗りを挙げたいところ。
▲は
スカイグルーヴ。
前走の
フローラS・5着は、大幅な馬体減が影響したようで、参考外と思って良いだろう。デビュー戦2戦目で
京成杯2着と実力はここでも上位。曾祖母が名牝
エアグルーヴと血統的にも筋が通っているし、成長力にも期待したい。
△は2頭。
ホウオウピースフルは2400mの
オークスよりも距離短縮の2000mの方がプラス。兄の
ブラストワンピースとはタイプは違うが、血統的にも奥がまだありそうでひと夏越しての成長度に期待。
マルターズディオサは、阪神ジュ
ベナイルF2着、
チューリップ賞優勝と地力は上。この馬も間違いなく
オークスよりも距離短縮のこのレースの方が有利だ。
オークス3着の
ウインマイティー、春の鬱憤を晴らしたい
シーズンズギフト、良血
スカイグルーヴら、注目馬が多数出走の
紫苑S。9月12日(土)、15時45分発走。
(文:佐々木祥恵)