翌週の
神戸新聞杯に比べると、
セントライト記念は
菊花賞トライアルとしてやや下に見られがちではある。だが、09年の
ナカヤマフェスタ、12年の
フェノーメノ、そして15年の
キタサンブラックと、ここを足掛かりとして中・長距離のチャンピオン街道を歩んでいく馬も出ており、出世を目指す3歳馬の重要レースであることには違いない。
1.大型馬優勢
新潟開催だった14年を除く過去9年の成績を馬体重別で見てみると、460〜499kgの馬は[4-5-8-68]で複勝率20.0%、500kg以上の馬は[5-1-1-18]で複勝率28.0%と優秀なのに対し、459kg以下の馬は[0-3-0-28]で複勝率9.7%しかない。小柄で非力なタイプは割り引いて考えるべきだろう。
2.ダービー組か2勝クラス組
過去10年の連対馬20頭中、12頭は前走が
日本ダービーだった。次点は前走2勝クラス(1000万下)の5頭で、この2組でほとんどを占めている。なお、前走が1勝クラス(500万下)だったという馬の連対は過去10年で1回のみ。
3.中山巧者が活躍
ここ5年の勝ち馬の中で、
ジェネラーレウーノ、
ディーマジェスティ、
キタサンブラックの3頭はそれ以前に中山の重賞を勝った経験があり、
ミッキースワローには同条件の未勝利を勝った実績があった。中山は起伏が激しいト
リッキーなコースであり、コース巧者が幅を利かせやすい。
ガロアクリークは
キンシャサノキセキ産駒としては距離が持つタイプで、中山コースも
スプリングS勝ち、
皐月賞で3着と実績十分。今回は
日本ダービー以来だが、中間は成長を感じさせる動きを見せており、いきなり力を出せそう。先々の飛躍に向けても楽しみな復帰戦となる。