明日20日は
秋華賞トライアル・
ローズSが行われる。今年は中京芝2000mに舞台を移しての戦いで、3着馬までに
秋華賞への優先出走権が与えられる。
ここを叩いて
秋華賞へという道を描いているか、是が非でも優先出走権を手に入れたいかによってレース結果にも影響を及ぼしそう。どちらかと言えば狙いたいのは後者。ここでは後者を中心に出走馬を紹介する。
フィオリキアリは前走、2勝クラスの
西海賞を勝利。
春の
アネモネSは最後方から直線で鋭く伸びての2着だったが、
西海賞では好スタートから2番手につけて折り合い、3コーナーでは後続の手が動く中、手応えに余裕をもって直線を迎えると、1馬身半差で勝った。前の位置を取れたこと、その位置でも折り合いがついたことは収穫で、馬体重もプラス20kg。トモなどが少しふっくらしたように感じられ、ここでも期待を寄せたい。
ウーマンズハートは重賞勝ち馬ではあるが、秋に向けて
ローズSをいい形で迎えたいところ。デビュー戦と
新潟2歳Sでの鋭い末脚が印象に残る馬で、ともに新潟のマイル戦で上がり3F32秒台をたたき出した。
ところが、今春は調教から前向きすぎる面が課題で、春3戦はいずれも掲示板外。行きたがる面をどうなだめるかが課題だったが、
ローズSの1週前追い切りは坂路で他馬の後ろで我慢をし、ラストに脚を伸ばすという内容。春に比べると折り合いに進展が見られ、2歳時にインパクトを与えた時と同じ左回りコースで再び輝く姿が見たい。
セウラサーリは前走、1勝クラスの
城崎特別を3番手でレースを運び、直線は最内から抜け出すと、楽々と後続を離して勝った。
兄姉は
サダムパテックに
ジュールポレールと、GI馬のいる血統。2勝馬のため、本番に向けてここで優先出走権をゲットしたいところ。
もちろん、春の実績馬で
桜花賞4着の
クラヴァシュドールや、デビュー2連勝で
スイートピーSを勝った
デゼル、ここまで4戦すべてで3着以内の
フアナなどの素質馬にも注目。
ローズSは9月20日中京11R、15時35分発走予定。
(文:大恵陽子)