17日、阪神競馬場で行われた
阪神C(3歳上、GII・芝1400m)は、
福永祐一騎手騎乗の8番人気
フサイチリシャール(牡3、栗東・松田国英厩舎)が先団追走から直線半ばで先頭集団を捕らえると、馬群を割って伸びた6番人気
プリサイスマシーンをクビ差抑えて押し切った。勝ちタイムは1分20秒6(良)。さらにアタマ差の3着には4番人気
マイネルスケルツィが入り、1番人気に支持された外国馬コート
マスターピースは9着に敗退した。
勝った
フサイチリシャールは、
父クロフネ、母は99年4歳牝馬特別・西(GII)など重賞4勝を挙げた
フサイチエアデール(
その父サンデーサイレンス)という血統。半姉に05年
クイーンC(GIII)を制すなど
JRA・現3勝の
ライラプス(牝4、栗東・松田国英厩舎、
父フレンチデピュティ)がいる。03年セレクトセールにおいて9900万円で落札されている。2歳時に東京スポーツ杯2歳S(GIII)、
朝日杯FS(GI)を制し、
JRA最優秀2歳牡馬に選出される。今年に入っても
共同通信杯(GIII)、
スプリングS(GII)で共に2着に入るなど期待されたが、春のクラシックでは
皐月賞(GI)5着、
NHKマイルC(GI)、
日本ダービー(GI)8着と結果を出すことができなかった。秋初戦の
神戸新聞杯(GII)4着後にダートへ矛先を向けたが前々走の
武蔵野S(GIII)は5着、前走の
ジャパンCダート(GI)は13着に敗退していた。新設重賞となった
阪神Cで、
朝日杯FS以来1年ぶりに勝利を挙げた。成績14戦5勝(重賞3勝)。
鞍上の
福永祐一騎手は
フサイチパンドラで制した
エリザベス女王杯(GI)に続く
JRA重賞制覇で今年7勝目、通算では58勝目となった。管理する松田国英調教師は
フサイチホウオーで制した東京スポーツ杯2歳Sに続く今年の
JRA重賞2勝目で、通算では39勝目となった。