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【日本テレビ盃展望】 過去の傾向から振り返る4つの攻略ポイント、今年はアナザートゥルースに注目

  • 2020年09月28日(月) 11時00分
 9月30日に日本テレビ盃(JpnII・3歳上・ダ1800m) が船橋競馬場で行われる。過去10年のデータから、攻略ポイントを見ていくと次の4点が挙げられる。

(1)人気馬強し
(2)JRA勢断然
(3)5、6歳馬が優勢
(4)脚質は自在型

 一番人気〔8.0.2.0〕、二番人気〔0.4.3.3〕、三番人気〔1.5.3.1〕。とにかく“超堅め”の歴史が綿々と続いている。過去10年、四番人気以下で勝ったのは唯一アポロケンタッキー。それでも単勝4.4倍だから伏兵とはいい難い。3連複が上位人気3頭で決まったケースが、10年中何と6度。馬券は絞って買うのが大原則となりそうだ。

 データからはJRA勢に絞ってよさそうで、JRA=9勝、2着10回、3着7回。ひとこと断然。地方馬の好走は2010年フリオーソ(1着)、2011年カキツバタロイヤル(3着)、2012年マグニフィカ(3着)まで遡らなければならなく、いささか遠い話となった。ただし昨年ノンコノユメが7年ぶりに馬券対象(3着)。実績のあるJRA転入組は、近況と状態しだいでは軽視できないだろう。

 若い馬より5、6歳といった円熟期にさしかかる競走馬の好走が目立ち、5歳馬=4勝、2着3回、3着4回と最も優位。次いで6歳馬=3勝、2着3回、3着4回。いわゆる壮年期の競走馬が活躍するレースである。ただ一方で、2013年7歳=ワンダーアキュート、2014年4歳=クリソライト優勝。3歳馬も現実に昨年クリソベリルが圧勝した。データ的には年齢だが、実際は底力と中距離(千八)適性が決め手になるだろう。

 脚質に偏りはなく、自在に立ち回れる器用さが求められる。過去10年、連対馬のレースぶりは、逃げ=6、先行=6、差し=12。おおむねペースは落ち着き、事実4コーナー6番手以降からの好走(1,2着)は例がない。もっとも純然たる逃げ切りとなると、2011年スマートファルコンただ1頭。ペースメーカーをマークして横綱相撲。昨年クリソベリルのレースぶりが、日本テレビ盃を制すという意味でお手本といえそうだ。

 出走有力馬で注目したいのはアナザートゥルースだ。ダート中-長距離の本格派。昨秋の浦和記念2着が転機となり、以後、名古屋GP3着、川崎記念5着を経て、今春ダイオライト記念のタイトルを獲得した。道中前々を進み、終い二段加速するパワーとしぶとさ。何より今回は、鞍上・ルメール騎手と相性のよさ(2戦2勝)が強調できるだろう。

 当然3歳馬のダノンファラオも注目。前走ジャパンダートダービー完勝。人気のカフェファラオがよもやの大敗で恵まれた(自身6人気)イメージだが、現実に大井二千2分05秒9(昨年クリソベリル=2分06秒1)、2番手から競り勝ち1馬身3/4差なら、水準以上の評価ができる。父アメリカンファラオ。むろん伸びしろも大きいはずだ。

(文=日刊競馬・吉川彰彦)

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