4歳(現3歳)以上の距離2000mのハンデ戦として1955年に創設。1984年に距離が2200mに変更。負担重量も幾度か変遷を経て現在の別定戦となり、1995年にはGIIIからGIIへの格上げになった。なお優勝馬には、
天皇賞(秋)の優先出走権が付与される。第66回を迎える今年は、昨年の牝馬クラシック戦線を賑わせ、
ジャパンCでも2着となった
カレンブーケドール、昨年のこのレース2着の
ミッキースワローなど9頭で争われる。
◎は
ミッキースワロー。3歳時に
セントライト記念に優勝、4歳時には
AJCC2着、5歳の昨年はこのレースで2着と中山の2200mは得意の舞台だ。今年は
AJCCこそ4着だったが、
日経賞を制して
天皇賞(春)では3着と充実している。
フィエールマン回避ということもあり、ここは主役と言っても良い。
○に
カレンブーケドール。なかなか勝ち切れない歯がゆさがあるが、常に上位に食い込む堅実派。ドバイ遠征中止もあってレース間隔があいて仕上がり具合が鍵だが、牡馬相手にも善戦した地力から、大崩れはしないとみた。
▲に
クレッシェンドラヴ。福島で重賞2勝(
福島記念、
七夕賞)で福島巧者の印象もあるが、中山でも4勝と好成績を残しており、展開が向けば重賞のここでも十分戦えるはずだ。
△は
サンアップルトン。前走の
日経賞は重賞初挑戦で4着とまずまずの走りを見せた。骨折明けは割引だが、展開に左右されない強みを生かせば上位に食い込める。
フィエールマン回避で一転して混戦模様。果たしてどの馬に軍配が上がるのか。今後を占う意味でも注目の
オールカマーは、9月27日(日)、15時45分発走。
(文:佐々木祥恵)