上位3着までに
菊花賞への優先出走権が与えられる
トライアルレース。阪神競馬場の2400mから中京競馬場芝2200mへと舞台は変わるが、3歳馬限定の馬齢重量戦だけに紛れは少なく、過去10年で1〜3番人気馬で10勝2着6回3着5回。1番人気馬に限っても7勝2着2回と人気と結果が結びつくケースが多い。
傾向と照らし合わせるまでもなく、
皐月賞、ダービーともに2着の
サリオスが不在のメンバー構成になり、不敗の2冠馬◎
コントレイルには逆らえない。傷んだ馬場は
皐月賞で克服しているし、左回りはレコード勝ちした東京スポーツ杯、そして
日本ダービーで経験した舞台。
皐月賞とダービーに勝っているのだから、距離にも不安はない。2着探しのレースになりそうだが、そこは混戦模様だ。
○
ディープボンドはダービー5着馬。
京都新聞杯のように渋太く脚を伸ばすこともできるし、ペース次第で先行もできる。厳しいローテーションとなったダービーでも5着と健闘しているように器用さだけではなく、底力もありそうだ。ただ、近親に
ローレルゲレイロがいる血統で、
菊花賞よりもこちらの舞台の方に適性があるような気もする。
狙って面白そうなのは▲
ビターエンダーか。
プリンシパルSの勝ち馬で、
共同通信杯2着。ダービーはスタート直後につまずいて自分の競馬ができなかったが、未勝利戦を勝ったのも左回りの東京競馬場だった。マイペースで先行できれば、得意とする左回りでうるさい存在になりそうだ。
△
ヴェルトライゼンデは外枠と道悪に泣かされた
皐月賞以外は崩れていない。
ドリームジャーニー産駒としては馬格に恵まれており、半兄に
菊花賞馬
ワールドプレミアがいる血統。中山のコーナーリングで加速できる馬だから、中京コースに不安はない。左回りコースも前走に続いて2度目なら戸惑うこともなさそうだ。
ラジオNIKKEI賞であっと言わせた
パンサラッサ、春シーズンは
スプリングS4着、
京都新聞杯3着とあと一歩に泣いた
ファルコニアも気になるが、スローペースからの瞬発力争いに強そうな△
マイラプソディは抑えておきたい。