「
オールカマー・G2」(27日、中山)
道中7番手を進んだ5番人気の
センテリュオが、最後の直線で外から伸び、ゴール前で2番人気
カレンブーケドールを差し切って重賞初制覇。今後は秋の大目標である
エリザベス女王杯(11月15日・阪神)で、G1タイトル獲得を目指す。
ゴール前は重賞初制覇を懸けた牝馬2頭による激しい叩き合い。残り200メートルで先に抜け出した
カレンブーケドールが押し切るかと思われたが、外から伸びてきた
センテリュオが鼻差だけ差し切ってフィニッシュ。初コンビで鮮やかなエスコートを見せた戸崎圭と出迎えた高野師が、レース直後にがっちり握手をかわして喜びを分かち合った。
レースは予想通り
ジェネラーレウーノがハナを主張し、前半1000メートル通過が64秒3というスローペース。ここから掛かり気味に
カレンブーケドールが早めに動いたが、戸崎圭は
ミッキースワローの後ろで脚を温存した。「ペースは遅いと思ったけど、いいところで我慢してくれた」と、鞍上は確かな手応えを感じながら直線へ。左ステッキで最後までパートナーを鼓舞して勝利に導いた。「ゴールした時は分からなかったけど、馬の力を出すことはできたと思う。外々を回って差し切ったのだから力があります」と接戦を制して満足げに振り返った。
7度目の重賞挑戦でようやくつかんだタイトル。しかも、1番人気で2度の敗戦があっただけに高野師の喜びもひとしおだ。「めちゃくちゃうれしいです。クラブの規定で現役引退に線引き(6歳春まで)がされているので、そこまでには何とかと思ってやってきた」と5歳秋での開花に満面の笑みだ。さあ、次はG1の大舞台が待っている。トレーナーは「今回は
エリザベス女王杯を見据えてのレース。何もなければ向かいたいですね」と明言。勢いを追い風に、大きな勲章を獲りにいく。
提供:デイリースポーツ