10月4日に中山競馬場で行われる
スプリンターズS(3歳上・GI)の舞台となる中山芝1200m。このコースについて解説していく。中山芝コースは内回りと外回りがあるが、芝1200mは外回りコースを使用して行われる。
中山競馬の1周距離は内回りが1667.1m、外回りが1839.7m。その特徴は全体の高低差で、5.3mは日本最大となる。また四大場でありながら、ゴール前直線が310mしかない点はしっかり頭に入れておきたい。
芝1200m外は、外回り向正面の直線入り口付近からのスタート。初角となる3コーナーまでは275mほどだが、内回りと合流する関係で3コーナーの角度は緩く、そのためコーナーでもスピードが落ちにくい。さらに、スタート地点がコースのほぼ最頂部にあり、前半500mで4mほど、ゴール前の坂下まで含めると4.5mほど下ることになる。緩いコーナーと下りスタートの相乗効果で、前半のペースは速くなりやすい。ゴール前の直線は310mで、ゴール前に高低差2.2mの急坂が待ち構えている。
4回中山は前半5日間はBコース、後半4日間はCコースで開催される。
スプリンターズSは9日目に行われるためCコース使用4日目、4回開催を通しての最終日ということになる。
中山は通常はオーバーシードで行われるが、この4回開催は野芝100%で行われる。夏場に養生され、芝の状態は良く、速い時計が記録されるのが、秋の中山開催の特徴だ。しかし、高速馬場だった前年とは打って変わり、今年は時計を要する馬場状態になっている。前半のペース次第では前崩れの決着も視野に入れておきたい。